タイは日本とは違う、自動車税の納付や車検の位置付けがあります。
今回はこちらの解説させて頂きます。
日本のように県税から毎年支払いのお知らせなどはなく、
日本人の私たちにとって、自動車税の払い忘れが多く発生してしまう仕組みとなっているので注意が必要です。
まず、ご自身の所有されているクルマのフロントウインドウに貼ってある、自動車税の納付ステッカーをご確認ください。
このような正方形のステッカーが貼ってあると思います。
こちら↑の写真では2560年が仏暦の年数となっていて、
そのとなりの「15 ก.พ.」が何月何日という表記となります。
わかりやすくお伝えすると、このステッカーには、
次の自動車税の支払い期限が記載させています。
タイの場合は1台1台自動車税の支払いを行わなければならない日にちが異なります。これが私たち日本人が自動車税を支払い忘れてしまう主な理由です。
(日本は4月1日の所有者に県税から通知が手紙等で来ますから。タイは来ません!)
現在、2020年3月10日です。
例えば、2019年の仏暦が2562年ですので、現在、フロントガラスに貼ってあるステッカーの仏暦表記が2562年の場合はすでに自動車税が未納となっている車両なので注意が必要です。2020年は2563年ですので2562年の表記の時点で自動車税未払い車両となりますのでご注意ください。
自動車税は満期日より90日前から支払いが可能
自動車税の支払いを行う際に、どこで支払いを行えば良いのか?
支払いの際に用意するものはあるのか?など、
バンコク(スクンビット界隈)にお住いの方の事例をお伝えさせて頂きます。
バンコク市内以外にお住いの方も、自動車税の支払いの流れは一緒ですのでご参考にして頂けると幸いです。
ローン(リース中)の車両に関しては、
ファイナンス会社さんが建て替えを行い、支払いに振替となり、
郵送での自動車税のステッカーのやり取りとなる場合もあります。
新車登録から7年以上経過の車両は車検を受ける必要がある!
まず、お手元に車の車検証(またはコピー)をご用意ください。
タイでは車検証のことを、
“ブルーブック” や “レム・タビアンロッド”と言います。
新車登録から7年以上経過している車両は、
自動車税の支払いの際に車検をパスした証明書を取得する必要があります。
(新車登録から7年以内の車両の場合は必要ないのでスルーしてください)
タイの車検は日本と違う点
>新車登録から7年以上の車両から毎年実施する必要がある
>日本と違い簡易的な点検となり200バーツで実施できる(格安)
車検場の場所について
タイの至る所にこちらのマークの車検場が存在しています。
(ボルトのような形のマーク)
今回は私自身もよく利用する、BTSのBang Chak (バンチャック)駅近くにある車検場の場所をご紹介させて頂きます↓
※こちらの場所以外にもバンコク市内には無数の車検場が存在していてよく見ると「こんなに車検場ってあるだ!」と思うほどです。
こちらの車検場はアソーク、プロンポン、トンロー、エカマイ方面から、
自動車税の支払いのために陸運局に向かう途中にあるので立地がかなり良いので
今回、ご紹介させて頂きます。
後述する、自動車税の支払いには登録から7年未満の車両ではなくても、
自賠責保険に加入し、その証券が必要となります。
車検場では自賠責保険に加入することができ、その場で5分程度で証券を発行してもらうことが出来ます。
登録から7年経過していない車の場合でも
自動車税の支払いの際に、自賠責保険の加入は必須でなので、車検場では車検を受けず、自賠責保険にのみ加入するために車検場を利用する方法が時間が掛からないのでオススメの方法です。
車検場の営業時間は拠点によって異なりますが、
こちらバンチャックの車検場は月曜日から土曜日まで営業、
時間は7:30 – 18:00まで
ローン(リース)中の車両で新車登録から7年以上経過している場合は
ファイナンス会社さんと打ち合わせが必要となります。
実際の事例として、車検のみを使用者さんが対応し、”車検をパスした証明書”をファイナンス会社さんに提出する流れなど、自動車税の支払いに関して、お取引中のファイナンス会社さんとお打ち合わせ頂くのが良いかと思います。
自賠責保険に加入していないと自動車税の支払いができない!
先ほどの車検のパートでも説明済みですが、自動車税支払い前に自賠責保険への加入が済んでいないと自動車税の支払いが出来ない仕組みとなっています。
自動車税の支払い前にご自身の自賠責保険の
「有効期限の確認」と「証券が手元にあるかどうかの確認」が必要となります。
自賠責保険 = タイ語で “ボロボー”と発音
自賠責保険の料金は 645バーツ
自賠責保険の加入は満期日より90日前から可能
先述した、車検場にて自賠責保険の加入が簡単にできるようになっているので、もしもご自身の自賠責保険の満期が近い場合は、車検を受ける必要がない場合も車検場に立ち寄り、自賠責保険のみ発行することも可能です。
新車登録から7年未満の車、且つ有効期限が3ヶ月以上ある自賠責保険の証券があれば、この後にご説明させて頂く、車検場に立ち寄る必要がなく、直接、陸運局に”車検証”と”自賠責保険証券”を持参し支払いが可能です。
陸運局に必要書類を準備して向かい支払いを行う!
ここまでで、自動車税の支払いに必要な書類を揃えることが出来ました。
手元に、
>車検証の原本、またはコピー
>自賠責保険証券
>車検をパスしたQRコード付きの証書(登録から7年経過した車のみ)
上記が手元に揃いましたら、自動車税の支払いのために陸運局へ移動します。
陸運局の場所
今回はアソーク – エカマイ界隈から最寄りの陸運局の場所をご紹介します。
場所はスクンビット99と101の間にあるこちら↓の陸運局です。
こちらで先ほどの書類を持って、自動車税の支払いを行うことが出来ます。
こちらの陸運局では「DRIVE THRU FOR TAX」という目立つ表記があり、
ドライブスルーの流れで陸運局の建物の中に入ることなく自動車税の支払いを行うことが出来ます。
支払いの際にはスタッフの方がいますので、先ほどの書類を手渡し、自動車税の金額を伝えてくれるのを待ち、支払い完了後、フロントウインドウに貼り付ける最新の自動車税納付済みのステッカー(正方形)を受け取り完了となります。
日本と比べ、タイの年間の自動車税は
日本の軽自動車並み(車種によってはそれ以下)程です。
排気量と経過年数によって異なりますが、
タイの量産モデルの場合 1,500 – 3,000バーツ程が年間の自動車税となります。
日本と異なり、年数が経過すればするほど自動車税が安くなっていきます。
延滞した場合の遅延金も数十バーツですが発生します。
なお陸運局は平日の月曜日から金曜日の営業となっており、
土日はクローズしています。週末に自動車税の支払いを行いたい場合には、
Big C に自動車税の支払い可能な出張窓口がありますのでそちらで支払い可能です。(Big C内のインフォメーションカウンターなどで場所をご確認ください)
こちらの動画では、車検を受け、自賠責を取得し、ドライブスルーで自動車税を支払うところまでの流れをお伝えしてしていますので、動画での情報の方がわかりやすいと思われる方はご覧ください。
まとめ
新車登録から7年未満の車の場合
>車検証またはコピー
>有効期限が3ヶ月以上ある自賠責保険証券
新車登録から7年以上の車の場合
>車検証またはコピー
>有効期限が3ヶ月以上ある自賠責保険証券
>車検をパスした証明書
上記を陸運局へ持ち込み自動車税の支払いを行います。
自動車税を支払うこと、自賠責保険を加入することは法律で定められています。ただ、私たち日本人にとって、母国と違うルールや陸運局からの通知がないので注意しておかなければ忘れてしまいがちなのが、この自動車税と自賠責保険の存在です。
対策としてご自身の、
・自動車税の納付期限を把握する
・自賠責保険の満期を把握する
この2点があれば、上記の情報で車検を受けたり
自賠責保険を更新したり、自動車税を支払うことは簡単な流れとなるはずです。
ご自身でお使いのGoogleカレンダーなどに、
自動車税や自賠責保険の期限を入力しておくなど、
支払い忘れがないようメモ等に記録されることをおすすめさせて頂きます。
こちらの情報がどなたかのお役に立てれば幸いです。
私たちは、タイでクルマを売却する際のお手伝いを行なっております。
クルマを買う時には注意が必要ですが、売る時にも注意が必要です。
過去にブログにて解説していますので、こちらも合わせてお読み下さい。
クルマ相談窓口1周年記念Tシャツについて
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私たちクルマ相談窓口が出来るサービスをまとめた記事はこちら↓
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(クルマ相談窓口 代表 佐藤 直通)
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タイの情報WEBマガジンのYindeed Magazineにて取り上げて頂いた
こちらの記事では、実際に中古車を売買された方々のリアルな声が書かれています。
是非、ご覧ください。
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