タイで中古車購入後に必要な保険の種類と選び方

タイで中古車を購入する際、車両の状態や価格だけでなく、購入後に必要な保険についても考えておきましょう。タイでは交通事故が多いため、適切な保険に加入することで、自分自身や他者へのリスクを軽減できます。こちらの記事では、タイで中古車購入後に必要な保険の種類とその選び方について詳しく解説します。

1. タイの自動車保険の基本情報

タイでは、自動車を運転するすべての人に対して法律で最低限の保険加入が義務付けられています。また、オプションとして任意保険も用意されており、ドライバーのニーズに応じて選ぶことができます。

必須保険:CTPL (Compulsory Third Party Liability Insurance)
日本で言うところの自賠責保険

CTPLは、タイの法律で義務付けられている基本的な保険です。
この保険は、交通事故で他者に怪我を負わせた場合の
医療費を補償するもので、
自分の車の修理費や自身の怪我に対する補償は含まれません。
中古車を購入した場合でも、この保険は必ず加入しなければなりません。

※タイでは”ボロボー”と発音する。
普通乗用車の場合、年間の保険料が645THB で加入でき
自動車税の支払いにもCTPLは加入必須となります。

自動車税の支払いに関するブログ記事はこちら。

任意保険:1–3等級の保険

任意保険は、CTPLではカバーされないリスクに
対応するために加入するものです。

主に以下のような等級が存在します:

  1. 等級1(1st class Insurance)
    • 最も包括的な保険。自身の車の損傷、盗難、火災、自然災害、他者への損害までカバーします。
    • 新車だけでなく、状態の良い中古車にも適しています。
    • 新車登録から10年以内の車両は1st classに加入する方多数です。
  2. 等級2(2nd class Insurance)
    • 盗難や火災、他者への損害をカバーしますが、自身の車の損傷は含まれません。
  3. 等級3(3rd class Insurance)
    • 他者への損害のみを補償する最低限の任意保険。
    • 古い車や価値の低い中古車向け。
  4. 等級2+ と 3+(2+ class and 3+class Insurance)
    • 等級2または3に一部の車両損傷補償を追加したもの。
    • 自損事故や特定の条件下での補償が含まれます。

2. 保険を選ぶ際のポイント

車を購入した後、どの保険に加入すべきかを
判断する際には、以下のポイントを考慮しましょう。

1. 車の年式や状態

  • 新しい中古車や高価な車の場合:等級1の包括的な保険が推奨されます。事故や盗難時に高額な修理費を避けるためです。(新車登録から10年以内など)
  • 古い車や低価格の車の場合:等級2または2+が現実的です。保険料を抑えつつ、必要最低限の補償を得られます。

2. 運転頻度と場所

  • 頻繁に運転する場合や都市部での利用:事故のリスクが高いため、手厚い補償が含まれる等級1や2+がおすすめです。
  • 週末のみの使用や地方での運転:リスクが低い場合、等級2や2+で十分なことがあります。

3. 予算

  • 等級1は最も高額ですが、補償範囲が広いため安心感があります。
  • 等級3は保険料が安く、最低限の補償を提供します。

4. 保険会社の信頼性とサービス

保険会社の評判やカスタマーサポートの質を確認しましょう。事故時の対応スピードや支払いプロセスの簡便さは重要です。

5. 補償範囲と特約

補償内容をよく確認し、自分のライフスタイルや車の使用状況に合った特約を選ぶと良いでしょう。

3. タイでの保険加入の手続き

中古車を購入後、以下の手順で保険に加入します。

保険会社の選定

オンラインで見積もりを比較したり、ディーラーにおすすめを尋ねるのが一般的です。

必要書類の準備

車両登録証(Blue Book)、パスポート顔写真ページ、が必要です

保険料の支払い

保険料は一括払いが基本です。

証書の受け取り

保険証書を受け取ったら、車内に保管しておきましょう。事故時に必要です。
保険証券の原本は保険加入後, EMS等で自宅や勤務先に郵送が一般的です。

4. 日本人が注意すべきポイント

  • 言語の壁 保険契約はタイ語で行われることが多いため、信頼できるエージェントや日本語対応の保険会社を選ぶと安心です。

    日本人の方が加入されいる保険会社さんの一例
    >MSIG(三井住友インシュアランスグループ)
    >AXAインシュアランス
    >ムアンタイインシュアランス
    >東京海上
    >SOMPO など
  • 交通事情の違い タイの交通ルールや運転マナーは日本と異なり、事故率が高い地域もあります。車両購入して1年目の場合は1st classへ加入し1年間様子を見てみる、などを検討される方が多い印象です。
  • 契約内容の確認 補償範囲や免責金額を確認しましょう。

5. まとめ

タイで中古車を購入する際、保険の選び方は非常に重要です。CTPLは必須ですが、任意保険を活用することで安心して運転が楽しめます。車の状態や予算、自身のライフスタイルに合った保険を選び、充実したカーライフを送りましょう。

この記事を参考に、最適な保険を選び、安全なドライブをお楽しみください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。